2014年9月29日月曜日

わが家の庭から(61)バラ ソフィーズ・パーペチュアル

Rosa 'Sophie's Perpetual'
 
庭はまだちゃんと手入れをしていないのでボウボウなのですが、涼しくなったら春に植えたバラが咲き始めました。新苗なので1年目は咲かせず・・・なんて思いつつ、気づくと咲いてる・・・。で、刈り取ってしまって、部屋に活けて楽しんでおります。

赤くて小さめの花をつける、ソフィーズ・パーペチュアルといういい香りのするバラです。チャイナ系のオールド・ローズ。赤も、たんなる赤ではなく、濃いピンクといってもいいような感じの色合いで、外国のカタログなどだと、その通りディープ・ピンクと表現されています。

ただいま使っているローラ・アシュレーの布張りのノートに描かれた花の色と似ている気がして、そのノートのベースの紺色に似た色合いのタイルをガラスピッチャーの下に敷いて、赤と濃紺の色合わせを楽しんでみました。

実際にノートに描かれているのはバラではなくて、ピオニー(シャクヤクまたはボタン)です。そういえば、わが家のボタンもたしかにこんな色をしています。

Nikon D3100, 35mm F1.8 (above) / 40mm F2.8 Micro (below) 
 
部屋の中にお花があるのはいいものです。今度はバラを愛でながら、お茶を1杯。こういうのんびりとした時間も、自分にとっては必要です。
 
5月にバラ園で撮ったモノクロのネガが手元にあるので、次回の暗室ではそれをプリントしたいな~と思い出しました。


2014年9月28日日曜日

今週のなっちゃん(50)しつこい飼い主

階段を昇りきったところの壁の上は、なつこさんのお気に入りの場所のひとつ。片手をだらんとたらしてバランスを取っているので、ついつい階段を昇りながら触りたくなる飼い主です。伸びてくる手に気づいたなっちゃん、反射的に匂いを嗅ごうとしています。

対象物が何か分かると、もう興味なし(笑)。

「なんニャ、さなちゃんか・・・」

「うるさい手ニャね~」

ぐい~ん。

私もシツコイ飼い主です(笑)。




2014年9月26日金曜日

シシトウとひき肉の辛酸っぱい冷やしうどん

もう冷やしうどんって感じじゃないかな~。出すの遅くなっちゃいましたが、ミツカンさんのFacebookでみつけたレシピを真似して作ってみた冷やしうどんです。オリジナルのレシピはミツカンさんの商品をふたつ使っていたのですが、それは両方ともわが家になかったので、こんな感じかな~と味を想像しつつ勝手に作ったひと品です。一応わが家もレシピとは別製品とはいえ、ミツカンさんのリンゴ酢を使ってみました。

で、早い話がどんなのかと申しますと、ひき肉を炒める時に調味料とともにお酢を少し加えて、それを茹で麺の上にたっぷりとのせて食べる冷やしうどんです。きしめんなのは、たまたま買ってあったものがきしめんだったというだけのこと。盛り付けるときにはつゆをぶっ掛けるのではなく、あらかじめ器にはっておいて、そこに麺と具をのせていく・・・という方法でした。

ひき肉は小口切りにしたシシトウと舞茸と一緒に、ニンニク、ごま油、味醂、砂糖、醤油で炒め煮にして、最後に少し酢を加えます。めんつゆは普通の出し味でOKです。

この夏はシシトウを作らなかったのですが、作らなきゃ作らないで、あの恐怖の激辛シシトウが恋しくなるというのも妙なもの。しかし今回はどういうわけか市販のシシトウもけっこうな辛さを発揮してくれて、辛味とお酢の酸っぱさで、なかなかいいハーモニーをかもし出しておりました。初めての味でしたが美味しくてとても気に入りました。(シシトウ、少し放っておくと辛味が増したりするんですかね?種が茶色っぽくなってるの、食べちゃった。)

オリジナルのメニューはこちら→ http://www.mizkan.co.jp/k-plus/cooking/recipe/9127.html 使っている商品はカンタン酢という調味酢で、冷やしうどんの具もレンコンが使われています。


2014年9月24日水曜日

モノクロ暗室にて(11)あっという間の1年

画像の色が悪くてすみません。ホワイトバランスが部屋の照明のせいで黄色に傾いている・・・。けど、そのまま使っちゃう・・・。
 
えーと、9月20日(土)はJCIIの暗室に行ってきました。日にち的にはジャストではありませんが、昨年9月に初めてお邪魔してから、気がつくともう1年も経ってしまいました。先生と事務局の方に「今日で1年経ちました。これからもよろしくお願いします。」とお伝えすると、「え~?まだたった1年だったっけ?もっと長くいる気がする。」と、大変嬉しいお言葉をいただきました。先生、Mさん、ありがとうございます!
 
この日の受講者さんは全部で6名。全員リピーターだったので、各自その日にやりたいことを勝手に始めました。お2人はフィルム現像を順番に。お1人はコンタクトシートから。そして残り3人(私も)はプリントを・・・。私は前回ベタ焼を作ったネガから、男性ポートレートをプリントしました。
 
というわけで、7種類17枚のプリントをしたのですが、それぞれの方にまだお見せしておりませんし、勝手に掲載するというわけにもいかないので、本日はプリントはアップしません。代わりに今までのテストプリントの画像を(笑)。*テストプリントの話は最後にします。

男性ポートレートといっても、スナップポートレートで、居合わせた場所で勝手に撮る・・・というものですから、それ用の照明やレフ板などを使うわけでなし。身動きできない状態で無理矢理撮っているので、構図も「あ~、これだと画面が分断されちゃうから、もう少し右に寄れたらよかったね~」とアドバイスをいただきました。こういうことがあると、写真を撮りたい!って時には、いわゆる場所取りも大事だなと思えてきます(笑)。
 
また、無謀にも某スナックの店内で撮ったものもあり、先生にも「これは露出不足でけっこうきつそうだけど、それでもやってみる?」と言われつつ(笑)、こういう条件で撮るとどうなるっていうのも知りたくて、そのまま挑戦しました。ダメプリントもやってみると納得するので、最初からやらないよりいいかな~と(爆)。途中で自分自身がかなりウンザリしてきて、それが身にしみて、撮影時にもっと完璧を目指そうよってな気持ちにもなります。反面教師!
 
んで、ネガを見て、その良し悪し(プリントのしやすさという意味で)も、ある程度分かるようになってくるのかも・・・と。いや~、それより、デジカメの高感度の威力に感心するというのが正直なところでもありますね。(私の持っているデジカメは高感度そんなによくないけど。)
 
というわけで、反省点たっぷりの1日でしたが、今までで一番勉強になったかも。あと、同じシリーズを連続でプリントするとめちゃ疲れるというのもよく分かりました(笑)。とくに人物は顔に落ちた影を調節するために覆い焼きをしたりするのだけど、それがけっこう微妙な細工なので、集中力を使います。まぁ、でも、考えてみれば人間以外の生き物の時にもやるので、同じといえば同じかな~。人物ばかり枚数続けて焼いたから疲れたのかも?!(それより、ダメ・ネガを焼いたから・・・か・・・^^;)

さて、最後はテストピースのお話です。これ、だいたい毎回もらってきてます。で、家に帰ってからもう1度洗って、それで干す。1年前のテストピースは1枚の写真をプリントするのに、かなりの枚数ありましたが、最近は2~3枚で済みます。うまく撮影できているいいネガだと、2枚くらいでプリントの本番にいけます。最初のテストピースで2,4,8秒の段階露光して、そこから良さそうな秒数を選び2枚目のテストピースを作る。それでOKならプリントします。

また、同じネガから順番にプリントし撮影条件が同じなら、2種類目からは段階露光のテストピースは省略して、前回のと同じものから始められるので作業も減ります。以前は1本のフィルムを使い終わるのにひと月もかかる・・・なんてこともあったので、いちいちどれも最初からテストピースを作っていたのですが、最近は1本を撮りおわるのも早くなりましたし、それで同じシートから順にプリントするようになったので、作業はだいぶ効率よくなったかもしれません。

ここにばら撒いてあるテストピースは手元にある全部ですが、1年間に作ったすべてではないです。バライタのクラスの時はテストピースは持ち帰りませんし、20日(土)に作ったのもここにはなし。これをもう1度見直すってことはあまりありませんが、でも手元にこうして増えていくのはなかなか悪くないなと思っています。

1日6~7時間ずっと立ちっぱなしで暗室に入ると、最初の頃はヘトヘトになり、月に1回でちょうどいいなと思っていましたが、今はだいぶ慣れてきたのと、楽しい気持ちがどんどん強くなっているので、来年は月2回に増やせたらいいな~なんて思っています。(この辺はお財布との相談も必要なのだけれど。)月2回入れたら、またフィルム現像にもチャレンジしたいなと思います。そうすると現像代がだいぶ浮きますもんね。

だんだん、基礎講座でご一緒の方々ともお話をしながら・・・という雰囲気になってきたのも楽しいです。ご一緒しているのはほとんどが自分より年配の方々なので、カメラの話、写真の話、撮影行の話、被写体さんとの出会いの話などなど、とても楽しいお話をたくさん聞かせていただけて嬉しいのです。

この日の帰りには、先生、事務局のMさん、石仏専門に撮影されているS山さん(80歳!)と4人で、ギャラリーに同じ暗室を使っていらっしゃる方の二人展を見に行ったのも楽しかったです。


2014年9月22日月曜日

小さな陶器市


え~と、8月の半ばにNHKで『温故希林』の2011年の再放送を見ました。樹木希林さんと、希林さんの骨董の先生である尾久先生の珍道中シリーズで、以前、お二人が韓国へ行ったシリーズは拝見したことがありました。先月見たのはたぶんそれよりも前のシリーズで、日本各地を訪ねる4回シリーズでした。実は山形の鶴岡は古伊万里の出物がある・・・な~んて、ま、数年前の番組ではあるけれど、その気になっちゃいそうな情報もある番組でした。

それを見ていたら、あ~、骨董市とか陶器市とか行きたいな~・・・と。(だいたい2012年の春以来どこにも行っていないので、旅欲に飢えているわけなんですが・・・。)

すると、そのシリーズを4回分全部見た週の週末に、地元のアミューというショッピングモールの1階で、小さな陶器市を見つけました。Casa Rico 富岳登山店という、キッチン用品とアウトドア用品店が一緒になった面白いコンセプトのお店の店頭で、有田焼や美濃焼などの食器類がワゴンセールになっていたのです。見たところ、なかなか品揃えも面白かったので、さっそく物色。

そこで掘り出したのが写真の2種類。それぞれ1個200円でございます。ホッホッホッ!たしか、茶色っぽい器(直径10cmくらい)が美濃焼で、ブルーに金彩の松の形の小さいの(5cmないくらい)が有田だったと思います。茶色のは普段使い、ブルーのはお正月などに良さそうだなと。

その数日後、今度は銀座5の二階で骨董屋さんものぞいたんですが、あ~なんて素敵な九谷焼!と思っても、1枚1万円の銘々皿とかはやすやすとは手が出ません。1枚2千円の復刻版ならいいんだけどね(笑)。そして、1個200円のワゴンセールで好きな物を見つけるくらいが、自分のインスタントな幸せにはちょうどいいな~なんて思うところも大いにあるのでございました。

でも、希林さんみたいに、引き取れない柱2本買っちゃったのよ~(笑)という酔狂も、ちょっとやってみたい・・・と思わないではないからキケン。お金持ちでなくてよかった~(爆)。

あと、尾久先生がそれを受けて、「希林さん、ないって言ってたのに、やっぱりあるんですね!ふふふ~・笑」とか、骨董好き同士のやっちまったな話を笑ってやろう的なリアクションをしていたのが非常に面白かったです。こういうのはかなり好きな世界だ(笑)。あ、数寄な世界、とでも言うのかしらん。お二人が行っていらした、京都の弘法さんの骨董市というの、いつかぜひ行ってみたいです。



2014年9月15日月曜日

モノクロ暗室にて(10)バライタ、オリエンタル(イーグル)六切

Nisshin Bldg (Dec, 2013)
Kodak T-MAX 100
 
先週の金曜日のエントリー、『モノクロ暗室にて(9)バライタ・・・』からの続きです。今回は同じ講座の2回目にプリントしたものを、こちらでご覧いただこうと思います。
 
前回はFOMAの小四切というものにプリントしたものだったのですが、2度目の時には主にお財布事情から、オリエンタル(イーグル)の六切を持参しました。受講後の興奮冷めやらぬうちに書いたエントリーはこちらです→http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/04/blog-post_9142.html
 
本日はプリントした順番をもはや忘れてしまったので、それにこだわらずに書いていきたいと思います。まず1枚目は街歩きでのスナップから。「これ何?」「ここどこ?」と、プリント作業中も聞かれたのですが、こちらは写真右端にもありますように、日本橋二丁目のとある建物の看板でございます。閑散としているエリアでした。中に蛍光灯でも入っているのかな~というような、看板。なんとなく、文字のデザインと、看板のたたずまいが好きだったので撮りました。(ちゃんと水平出てないな~・・・)
 
これは濃淡各1枚をストレートにプリントしただけで完成。こちらは白を基調に明るくプリントした方です。前回これより大きい印画紙を扱っていたので、六切はとても作業がしやすく感じました。
 
Unionjack Mugs (May, 2013)
Kodak T-MAX 100
 
2枚目は自宅で撮った写真。以前、『二つのユニオンジャック・マグ』というエントリーで、一度同じ写真を使いました。(こちら→http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html)その時のは現像と同時にプリントをしてもらったものをスキャンしました。比べてみると面白いものですね。まず、お店でプリントしたものは右端が切れちゃってる。それから、全体的にトーンも暗めです。
 
暗室でプリントしたこちらは、まず3番というフィルターを使ってコントラスト調節もしていますし、明るい部分に合わせてベースのプリントをした後に、右のカップの輪郭をくっきりさせるために、光が入り込んでいる側をわずかに焼き込みました。
 
そうそう、ステップアップ講座で面白いなと思ったのは、最初のテストプリントで3番のフィルターを使うと決めたら、ずっとどのネガでも3番フィルターを入れた状態から始めて、そこから足し引きしてプリント作業をしたことです。また、テストプリントの段階露光も、基礎講座の先生の時には2,4,8秒だったのですが、鈴木先生の場合は「3の倍数が案外分かりやすいんですよ」とおっしゃって、3、6,9秒で試していきました。この辺はRCペーパーとバライタと、使う印画紙の違いもあるのでしょうかね?(このあたりは、また参加した時に尋ねてみようと思います。)
 
Selfportrait (May, 2013)
Kodak T-MAX 100
Photo by Kazuya Moriyama
 
はい、3枚目は自分の写真(笑)。これをプリントしている時、「え?自分?!どうやって撮ったの?」とか、「なんでセルフポートレートを撮ろうと思ったのですか?」と、他の受講者さん達にたくさん聞かれました(笑)。特別深い意味もなく、でもいつかプリントしてみたいと思っていた1枚。
 
両手がふさがっているので、もちろん自分で撮ったわけではなくて、手元で自分のカメラの露出を合わせてから、反対側に座っていたもーりーさんに渡してピント合わせてシャッターを押してもらった・・・というのが種明かしです。(対になっている写真はこちらの煙草プカプカ写真→http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2013/10/blog-post_2045.html
 
鈴木先生にテストピースを見てもらった時も可笑しくて、「え~、女性の写真ですから、肌を白くしましょうか」と(笑)。うれしいじゃないですか ~^^ 
 
と言いつつも・・・、この「人の顔の肌色を調整する」というのはなかなか簡単ではないのです。覆い焼きをしなければなりませんので・・・。顔と手の部分を覆い焼しつつ、髪の毛は白くなりすぎないようにします。(ちょっと髪の毛は黒すぎたかな?とも思いますが・・・。)
 
というわけで、自分の顔ででも、たまには練習しないとね!
 
Eating Noodles (Nov, 2013)
Kodak T-MAX 400
 
お次の4枚目は友人を撮らせてもらったもの。以前ほかのカットをRCペーパーにプリントしたものを差し上げたのですが(こちら→ http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/02/blog-post_9723.html )、その時に一緒にコンタクトシートもお見せしたところ、「このラーメンを食べているのも見てみたい」とおっしゃったので、真に受けてプリントしてきました(笑)。もちろん、掲載許可もいただいておりますよ!
 
さて、実際にプリントしてみたら、これは私自身もお気に入りの1枚となりまして。唇の赤い感じや、髪の毛の艶々した色がうまく出たのではないかな~と嬉しいのです。下の丼の辺りのみ、
少しだけ焼きこみました。
 
こういうのは飾るってタイプの写真じゃないからバライタに焼かなくてもよかったと思うけど、でも、シーンとしては面白いかなと思います。食べてるところって、自分ではなかなか見ないですもんね。まぁ、暗室にいらした男性(12人中11人が男性だったんですが・・・)からは、「食べてるシーンは生々しくて撮りにくい」という意見もございました。そうかな?そうかもね?
 
あと、前回の小四切に焼いたグラスとカップの写真同様、これも画面がキチキチなので、もっとゆったりとした余白を意識して、物も人物も撮りたいな~と思いました。
 
Grand Stand of Fuji Speedway (Mar, 2013)
Kodak T-MAX 400
 
5枚目は、チャレンジカップか何かの時に撮った富士スピードウェイのグランドスタンドです。マイナーなレースだったし、お天気悪かったので誰も座っておりません(笑)。スキャンしたものでは全然見えないのですが、右上の空の部分は、これでも少し焼きこんでおります~。この写真も、一度ブログに使ってます。(こちら→ http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/05/super-gt-2014-fsw.html )
 
Cat in Silhouette (Jan, 2014)
Kodak T-MAX 100
 
 最後の1枚はなっちゃんのいる室内の様子。撮影時からシルエットを作りたくて、露出をぐーっとアンダーにして撮ったものをプリントしてみました。鈴木先生にネガをお見せして、「シルエットに撮ったものもプリントしてみたいのですが・・・」とお尋ねしつつ。
 
で、結果、ストレートに1枚焼いただけでこれはこれで完成。
 
一応、先生がネガとプリントを見てくださって、黒い部分に”情報”がもっと入っていれば、もう少し明るい仕上がりも試してみようとおっしゃってくださったのですが、これを焼いた時点で再確認し、「あ~、これはもう、ここの部分(下の黒いところ)に何も情報は入っていませんね。これは、コレで完成です。」と。
 
そういうお話を聞くと、あぁ、もう少し普通の明るさに撮っておけばよかったな~と思ったり。それでいく通りか仕上がりの違うプリントを作ってみるのも面白そうです。それに、シルエットの部分はこれはこれで面白いけども、それ以外の黒ベタな部分って、やっぱりこれだとつまらないし美しくないなと思いました。暗くなってても、わずかにディテールが出ているほうがやっぱり美しいですよね。次回の撮影時に、そういう反省を活かしていきたいな~と思います。
 
暗室の楽しさは、プリントが出来上がるというのはもちろんですが、その作業から次の撮影のヒントが得られるところ・・・というのもすごくあるような気がします。完成と同時にフィードバックの役割もあって、そういうところが面白い部分だなと思います。
 
最後の写真と同じシーンの、デジタルカメラで撮ったカラーバージョンはこちらのエントリーでご覧いただけます → http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/01/blog-post_4257.html
 
 
 
*撮影機材はすべて、Nikon FM10と、Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D です。
 
 
 

2014年9月14日日曜日

今週のなっちゃん(49)どんな味がするのかニャ?

新しい物を見つけると、寄ってきて確認せずにはいられないなつこさん。
ふむふむ、何ニャろ、これは?

 色によって微妙に違う気がするニャ?

誰も見ていないかニャ・・・?

おっしゃ!ちょっとなめニャオ~ン・・・
こら~!なつこ~!絵の具なめるな~!

なによ、さなちゃん、いじわるね! 
怒るならその前に、写真撮るニャってのよ・・・ぷんぷん


*最後の写真は別の日、別の部屋なので、この投稿はフィクションです(笑)。

2014年9月12日金曜日

モノクロ暗室にて(9)バライタ FOMA 小四切

2/M2 (Dec, 2013)
Kodak T-MAX 100
 
4月に参加したJCIIの暗室ステップアップ講座でプリントしたものを、本日はご覧いただこうと思います。
 
ステップアップ講座はバライタ印画紙を使うクラスで、先生は日芸の鈴木孝史先生です。1講座2日間のコースで、人気講座なので、この日は12人参加と満席でした。受講後すぐの興奮冷めやらぬ・・・といった状態(笑)で書いたエントリーはこちらです→ http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/04/blog-post_9142.html
 
プリントした順番にアップしていきます。1枚目は東京ステーションギャラリーの階段です。これが私の生まれて初めてのバライタプリント!(テストプリントもあるので、実際には3枚目ですが・・・)枠の設定を間違えてて、余白が少なくなってしまっています。(さらにA4用の家庭用スキャナーで取り込んでいるので、ますます余白が窮屈・・・実際はもうちょっとあります。)
 
これをプリントした時には、鈴木先生に「見たときの明るさや色の印象はどうでしたか?」と聞かれ、うーん・・・?と悩んでしまいました。完成をそこに近づける・・・ということなのですが、薄暗い場所だったな~という曖昧な印象しか残っておらず(汗)。で、結局、真ん中のプレートの色は何色だったか?ということで、白だったような気がする・・・と、そこを白く表現するプリント・・・を作りました。(正確には「白でしたか?グレーでしたか?」というようなやりとりでした。)1枚目から、ガツーン!と、漫然と撮っている自分を反省させられる瞬間でした。
 
今こうして時間が経ってから見てみると、手元にはもう少し仕上がりを暗めにしたものもあるのですが、レンガの部分はそっちの方が自分の見た時の印象に近いな~と思います。でも、真ん中のプレートはこっちの方がいい。いずれもストレートに焼いただけなので、仮にまたこれをプリントするとしたら、レンガ部分をもう少し濃く出るように、手を加えてもいいのかな~なんて思いました。余裕が出来たら、もう1回挑戦してみたいです。
 
Lighthouse (Aug, 2013)
FUJIFILM Neopan 400 Presto
 
2枚目のこれは、自分の大好きな写真。三浦半島の灯台です。真夏に撮りました。それから、このネガは、暗室の基礎講座に初めて参加した時に、自分で現像したものです。そういう意味でも思い出深い1枚。同じものをデジタルカメラで撮ったものを載せたエントリーはこちらにあります→ http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2013/08/blog-post_3568.html
 
これも枠のサイズ設定を間違えてしまって、余白が少なくなってしまいました。灯台の白と砂粒を目安にベースのプリントをしてから、上下をそれぞれ焼き込みました。
 
Two types of Coffee (May, 2013)
Kodak Tri-X 400
 
3枚目から、枠のサイズをちゃんと調整しました(笑)。ここで余白が少なく見えるのは、A4サイズ用のスキャナーに、無理矢理に小四切のプリントを乗せているからです。
 
こちら、基礎講座でコンタクトシートを作った時には「失敗作」と自分では思っていたのですが、ふと、どうなるか試しにプリントしてみたい・・・と思いつき、トライしてみました。構図的には上下がキチキチでいまいちだな~と思うのですが・・・
 
これは、フィルムのカメラで初めて、薄暗いレストランの中で撮ってみたらどうなるか?と試してみたうちの1枚です。エルタワーの地下の気軽なイタリアンでランチをした時のもの。店内の照明が暗めで、テーブルにもーりーさんが一気飲みしたアイスコーヒーの空のグラスの影が写っていたので、それを撮ってみようと思いました。プリントしてみたら、氷とかグラスのひんやりした質感と、珈琲カップの温かな質感が出てきて、面白いものだな~と思いました。ちょっと古くさい感じの写真になったのも、これはこれでいいかなと思っています(笑)。
 
Iris Garden in Winter (Feb, 2014)
Kodak T-MAX 100
 
4枚目のこれも気に入っている1枚です。真冬に行った明治神宮御苑の、菖蒲園の写真です。5月の菖蒲の花の盛りの頃より、ひょっとしたら好きかもしれません(笑)。
 
左側がボヤ~ンとしてしまっているのは、スキャンの仕方がまずかったせいです。実際にはF11まで絞って撮ったので、左側もくっきり出ています。お見苦しくてすみません。これも上下を焼きこんで仕上げました。
 
Behind the Stone (Dec, 2013)
Kodak T-MAX 100

さて、最後の5枚目は、冬の夕暮れ時の日本橋です。これもけっこう好きな1枚ではあるけれど、「これって何を撮りたかったの?」と問われると、「あはは」とごまかすしかないのではありますが(笑)。もっと奥の右の車道辺りにピント合わせたかったですよねぇ・・・今見ると。

手前の石にクッキリ合っちゃってるんで、苦し紛れにタイトルを「石の向こう側」なんてのにしてみました(暴露)。 本音を言うと写真にタイトルをつけるってこともあまり好きではないのですが、ま、データのファイル名をつける時にこんな感じでつけてます。(デジタルで撮った膨大なファイルにはいちいちつけてません。)

それにしても、だいたいにして、こういう時間帯に撮る覚悟と準備が出来てないからダメなのですよねぇ。なんてったって、開放・手持ち、しかも橋の脇のちょっとした出っ張りにつま先を引っ掛けてわずかに登り、もーりーさんに後ろから背中を支えてもらってムリヤリ撮ってるという・・・。夜景をなめるんじゃないよ、、、と怒られそうな撮り方(汗)。三脚か脚立を持ち歩く・・・というのはなかなかできないくせに、こういう時間帯にうろうろしているんですからねぇ・・・。

というわけで、自分の行き当たりばったりな写真の撮り方を、激しく反省させられるプリント作業なのでありました。あ、ちなみに、先生方はそういうことにはダメだしをなさったりはいたしません。全部、作業しながら自分で気づくことです・・・。はい。

それでは、次回は六切りを。


*撮影機材は、Nikon FM10に、Ai NIKKOR 24mm f/2.8s、または、Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D です。
 


2014年9月10日水曜日

憂鬱な朝ごはん(マンハッタンのユースホステルのキッチン)

2014年9月のある日の私の朝ごはん。(本文とは関係ありません。)
 

ニューヨークのマンハッタンには、ある一時期に集中して4回出かけた。どれもだいたい2週間くらいのスケジュールで、そのうちの3回は103丁目のユースホステルに泊まり、最後の1回はユースホステルで知り合った中国人の女の子の住んでいた、コロンビア大学の留学生用の寮を又借りした。だからホテルに泊まったことは一度もない。

ユースホステルには地下に炊事場があった。最初に行った時にそこの様子を見て、調理器具も食器も揃っているけれど、ひとり分を作るのには鍋は大きすぎると分かったので、2度目からはアウトドアショップでチタン製の軽いコッヘルの2個セットを買って持って行き、それを使って自炊した。食材はその辺のグロッサリーで、野菜でも1個から調達できたので問題なかった。お米も玄米の小さい袋が手に入ったし、使いかけの食材や飲み物も名前を書いて冷蔵庫に保管できたので、毎日ではないにせよ、ひとり旅でも食事に困ることはなかった。

それに、地下の炊事場では、よその国の人たちがそれぞれに料理する様子が見られて面白かった。インスタントラーメンの袋を片手に、不安そうにしながらもう10分近くも麺をゆで続けているインド人の青年や、ガールフレンドの作ってくれたスパゲッティがテリブルだと嘆きつつ、大げさに肩をすくめて、それを処分する少年の姿などが見られた。

つまり、その地下の炊事場からは、「食欲をそそる美味しそ~な匂い」なんてものは、ほとんど漂ってはこなかった。そこでは私も含め、「食べること」なんてただたんにお腹を満たすため・・・みたいな人たちの姿が見られたってことだ。お腹が空けばそれなりに食事は採っていたにも関わらず、私はニューヨークに旅に出ると、必ず3キロは体重を落とした。歩いたり野外コンサートで踊ったりする量が、食べる量を大幅に上回っていたのだろう。

それにたまに外で食事をしようとすると、その想像を絶するボリュームに、見ただけで食欲を奪われる・・・なんてことはしょっちゅうだった。外でひとりで食事をすることは、半ば”格闘”の意味を帯びていた。

ケータイのフォルダに眠っていた2012年8月のある日の朝ごはん。
(本文には関係ありません。)
 
当時の自分にとっての旅先での食事情はそんな有様だったが、ところが1度だけ、その地下の炊事場で、思わず「それ、私にも食べさせてください」と言いたくなるくらい、い~い匂いをさせながら朝ごはんを作るおばさんに出会った。

彼女の名前は知らなかったが、それまでもその姿は見たことがあった。ユースホステルのパブリックスペースをいつも掃除している、太った黒人のおばさんだ。

その朝、炊事場には私とそのおばさんしかいなかった。おばさんが食事を作りに来る時間帯は朝といってももうだいぶ遅い時間で、普通の人々は観光地のオープン時間に間に合わせて早朝から動くので、もうとっくにユースホステルには人の気配はなかった。私はと言えば、観光スポットには興味がなく、夜更かし朝寝坊の怠惰な日々をそこで送っていたので、誰もいない炊事場で、のろのろとひとり分の食事を用意していた。自分が何を作っていたのかは覚えていない。あるいはただたんに、前日の残りのヨーグルトかなんかを、冷蔵庫に取りに行っただけだったかもしれない。

おばさんは炊事場に来るなり私に話しかけてきた。ものすごく気だるい話し方で、唐突に「あたしはすごく落ち込んでいる」(I've got depression.)と言った。初対面のおばさんにいきなり、自分は落ち込んでいるんだと告白されて、私は内心ものすごく驚いたけれども、見たところおばさんはてきぱきと動いていたし、口調は気だるくても矢継ぎ早に話を続けていたので、私はそれを聞きながらあいまいに笑顔を作るしかなかった。そして目は調理するおばさんの動きをじっと追っていた。この人はなんて美味しそうなものを作るのだろう!!
「ちょっとアンタ、人の話を聞いてるの?」
depression という言葉を私に向かって連発しながら、おばさんはこんがりとキツネ色のブラウントーストを2枚焼き、カラフルでたっぷりの野菜サラダをお皿にもって、カリカリに焼いたベーコンを2枚と、今にも黄身がとろりと出てきそうな目玉焼きを2つ作り、皿の脇にのせた。それはそれは美味しそうな匂いが炊事場いっぱいに広がり、私は心の中で、「この人は、ニューヨークで一番美味しいものを作るおばさんだ!」なんてことを考えた。

話を聞かず目を丸くしている私を見限って、そのスペシャルな朝ごはんを片手に、首を横に振り振りおばさんは炊事場を出て行った。彼女がどこでそれを食べたのかは分からない。ただ私の中に、デプレッションという言葉は、あの素晴らしい朝ごはんを思い起こさせる言葉として、永遠に記憶されることとなった。いまだに、あれ以上に食欲をそそる朝ごはんを、私は知らない。



2014年9月8日月曜日

「本屋」という名のよろず屋さん@マンハッタンのリトル・イタリー

Little Italy, New York City (2002)
レモンのジェラートを注文したのに、ココナッツを出してきたお店(笑)。
 
 
ウェブニュースなど今まであんまり熱心に読んでいたわけではないのですが、ある時、日経ビジネスオンラインに興味ある作家さんのインタビューが出ておりまして、それを読みたいがために会員登録をしました。すると、トピックスを満載したメルマガなんてものも届きまして、その中から時々ポツポツと拾い読みをしたりするようにもなりました。
 
そんな中、ヨドバシカメラが通販で野菜の販売を始めたという話題を拝見しました。え?とうとう野菜まで?!と驚きつつ、そのうち在庫管理と発注システムを備えた家庭用冷蔵庫なんかが出来たりするのかもしれないな・・・なんてことまで想像したりして・・・。(すでにその発想で作られた冷蔵庫は存在するみたいですねぇ。うまくいっているかどうかは別として。)
 
さて、前置きが長くなりましたが、カメラ屋さんであったはずのヨドバシカメラさんが八百屋さんの商品であったはずの野菜を売る・・・というお話を通して思い出したのが、2002年に訪れたニューヨークで見た、「本屋」というなの小間物屋さんです。そのお店、マンハッタンのリトル・イタリーにありまして、実際の店名は分からないのですが、看板には大きくイタリア語でリブレリーア(Libreria)と書いてあるのです。でも、本なんて全然売っちゃいない(笑)。
 
この旅の後、当時通っていたイタリア語教室の先生と、その店の話で盛り上がりました。私の習っていたイタリア語の先生は、日本に来る前の数年間をニューヨークで暮らしていたという方だったんです。
 
「ねぇねぇ、D先生、ニューヨークのリトル・イタリーにね、本屋って名前の本を売ってないお店があったよ」という私に、「あ、そこ、知ってる(笑)。かくかくしかじかの角にあるお店でしょ!僕がいたころから本なんか売ってなかったよ。」「そうなんだ~!どんな本があるんだろうと思って入ったら、本なんか全然なくってさ、天井からムーラン(トマトソース漉し器)がぶら下がってたよ(笑)。おばあちゃんがひとりで店番してて。」
 
その店に入った私はむしょうに何か買いたくなって、本当は天井からぶら下がっていたムーランが欲しかったのだけれども、それではかさばりすぎるので、3ドルのチーズ用のおろし金をひとつ買いました。日本でも簡単に手に入る物だけど・・・(笑)。何でも屋さん、といった雰囲気のお店。私達が子供の頃、まだ自分の家の近所にもあったような感じのお店。薄暗くておばあちゃんが店番してて、生活用品をなんでも売ってる・・・というような。本屋から始めたのに、お客のニーズに合わせていたら、何でも屋になっていた・・・ってことなんだろうなぁ(笑)。
 
毎度のことながら、その店の写真を撮らなかったことが悔やまれます。まだそのまま残っているのだろうか?あってほしいような気もします。ずっと。
 
Little Italy, New York City (2002)
とても美味しそうなチーズやハムを売っていたお店。
買い物してみたいと思ったけど、
中はすごく混んでて入ることできず断念。
人気店だったみたい。
 
 
さて、当時の旅の日記を見ると、『リトル・イタリーは原宿みたい』と私は書いています(笑)。すでにチャイナタウンの拡大が進んでいる・・・なんて話も耳にしましたが、先生に聞いても「もうあまりイタリア人は住んでないよ。観光客向けの商売を続けている人はまだいるけど。僕がいた時には、イタリア人街はクイーンズのフォレストヒルズにあったんだ。僕もそこに住んでいたし。」とのことでした。その後、どうなんでしょうか。
 
さらに日記を振り返って見ると、『さすがにレストラン多し!・・・・でも、良い香りが漂って来ないのはなぜ?!』と書かれています(笑)。ベタな行動だと思いつつも、リトル・イタリーで昼ごはんを食べてみようと思っていたので、半ば意地になって(笑)、ここならと思うところを探したのでありますよ。あんまりお洒落でない、ちょっと昔っぽい雰囲気のお店を、ね。それで、日記には続けてこのように書いています。
 
『よい香りのするフローリオズという店でランチ。大声で歌っているおじさんがオーナーか?イタリア名で呼ばれていた店員の二人の顔はどう見てもインドとかのアジア系だが・・・。オリーブとアンチョビのプッタスネカというパスタを食べた。「娼婦風」と日本では訳されているやつ。知っていたけどそれが一番好きな具だったので。白ワインとエスプレッソも美味しかった。』

ゴロゴロと食べきれないほどのオリーブの実がのっていてたまげたのですが、やはり「いい匂いを漂わせている店にハズレなし!」は我ながら大当たりで、とても美味しい店でした。(調べてみましたところ、Florio’s Ristorante は2013年の秋に閉店してしまったようですね。残念!)

それから、今日のエントリーの1枚目に使った写真は食後にジェラートを食べたお店で、そこのことはこんな風に書いてます。(立ち食いです。)

『レモンをたのんだのにココナッツが出てきたお店。美味しかったのでそのまま食べた。訴えてみたけど、レモンだと言うし・・・・・^^;。』

レモンもココナッツも白いジェラートなんですよねぇ。ひと口食べて「ん?ちょっとお兄さん、これ、レモンじゃなくてココナッツだよ!」とジェラートの枠を指差して訴えたのですが、「え?ココナッツ?レモン、レモン、これはレモンだから!(ゴリ押し)」「ココナッツでしょ~(もう食べちゃってるけど・・・)ニヤニヤ」「んにゃ、レモン!ニヤニヤ」

あのニヤニヤは絶対に、「間違っちゃった、ごめんよ。でもココナッツもうまいからいいだろ?」と言っていたね、心の中で。

本を売ってない本屋があったり、ココナッツをレモンと言い張るジェラート屋さんがいたりと、かなり楽しいリトル・イタリーなのでございました。


ニューヨークのリトル・イタリーの公式サイトはこちら→
 
 
*写真はどちらもレンズ付フィルムで撮影し、
プリントしてあったものをスキャナーで読み込みました。
 

2014年9月7日日曜日

金目鯛の煮付けは中華鍋で・・・

どこの水揚げ品だったかは忘れてしまったけれど、8月の末にいつも行くスーパーの鮮魚コーナーで、下処理の済んだ金目鯛をみつけた。1尾580円。2人で食べても充分そうな大きさで、それを1パック買って帰った。今年の8月の最後の週はもうかなり涼しかったので、すっかり秋めいた気分になり、これで煮魚でも食べたいなという感じがした。皮目にはご丁寧に、ちゃんと飾り包丁まで入っていた。

ところが、家に帰って気づいたことには、この特大とは言わないまでもそれなりの大きさの金目鯛を、いったいわが家のどの鍋で煮付けにしたらいいんだろう?ということだ。

はて・・・。

しばし考えて、思いついたのは中華鍋。今年になってから買い換えたもので、今使っている中華鍋にはしっかりとしたフタが付いている。落し蓋は小さすぎてこの中華鍋には合わないが、火を強くしすぎなければ、落し蓋なしでも煮崩れることはないだろう・・・。うん、たぶん大丈夫。

すっぽりと収まるかと思いきや、フタをするにはしっぽの先をたたんでしまわねばならなかった。煮汁も、鍋に角度が付いているので、魚にヒタヒタにするにはかなりの量が必要だ。まともに用意したら無駄が出てもったいない。フタをするのをやめにして、お玉で煮汁を回しかけながらゆっくりと煮含ませることにする。

火の通ったという目安にするのは飾り包丁をいれた部分の魚の身の具合と、やはり目玉の様子だろう。ばあば(鈴木登紀子さん)の本に、切り身ふたつを煮付けにするのには7~8分とあったので、それを加熱時間の参考にした。

もうそろそろ煮上がるかなというころに、冷凍野菜の里芋とインゲンを煮汁に加え、それも一緒に煮含めた。調理したのは夜11時過ぎ。自分は先に夕飯を軽く食べていたけれど、お箸と小皿を用意して、秋シリーズの発泡酒を飲みつつ、もーりーさんの夕飯につきあった。金目鯛は彼の好物のひとつだ。「うまい!」と言って喜ぶ顔の見られるのは、なんとも嬉しいひと時である。


2014年9月5日金曜日

スペインでのトマトとレタスの思い出

Les Corts, Barcelona (2005) Pentax Optio S4i
この通りから1本奥に入った、細い路地にあるお店のお話。
 
 2005年は三か月ほどをスペインのバルセロナで過ごした。繁華街からはだいぶ離れた、レス・コルツという地下鉄の駅のすぐ近くのアパートメントホテルに滞在していた。
 
一応カメラは持っていたけど、今みたいに何かを撮ろうという目的意識は皆無で、ただカードサイズの小さいデジカメを無造作にポケットに突っ込んでいただけだったから、今となってはすごくもったいなかったな~と思う。今でも頭の中の景色を取り出して、このシーンの写真を撮りたかったと思うことがよくある。もう一度行きたいなという気持ちも強い。
 
お昼には時々ひとりで、滞在先周辺の食堂でご飯を食べた。だいたいどの店もメヌー・デル・ディアという『本日の定食』をやっていて、サラダ、メイン、デザート、珈琲、そしてワインが1本ついていた。(水かワインかを選ぶ。)これでたいてい、6ユーロくらいで食事が出来た。
 
ある日、細い路地を歩いていると、とあるお店の定食のメニューにパエージャ(パエリア)の文字を見つけた。スペインに来たというのにまだ1回も食べていなかった。もーりーは、会社の社食が毎週木曜日にパエージャ・デーだったそうで、「ものすごく美味しい!食べに来れたらいいのに。持って帰ってきてあげたいくらい!」と言っていた。そんな話を聞いていたので、私もぜひ食べてみたいと思っていた。
 
その食堂の名前はもうまったく覚えていないが、観光客が立ち寄るようなお店ではなく、地元の人でいっぱいというようなローカルな店だった。名前は覚えていないけど(そもそも見てもいなかったかもしれない・・・)、もう一度そこへ行けと言われたらちゃんとたどり着く自信はある。カウンター席の近くにはジュークボックスがあり、夜はバールになるのかな?といった雰囲気だった。手ぶらの格好でふらりと店に入ると、皆が私に注目した。一瞬たじろいだが、驚きと好奇心の入り混じった視線は歓迎のムードをたたえていたので、私はホッとして示された席に着き、それから『本日の定食』を注文した。
 
するとお店のおばちゃんが、「サラダはトマトサラダだけしかないけど、それでいいか?」というようなことを聞いてきた。あ~、しまった!と、一瞬ドキリとした。私はトマトソースは大好きだけれど、生のトマトは苦手である。出されたものを残すのも嫌なので、申し訳ない気持ちで正直に食べられないことを伝えると、ヴァレ、ヴァレ(OK、OK、)と言い、そのままテーブルを離れた。
 
しばらくすると今度はそのおばちゃんが、ビニール袋を片手に私の横を通り過ぎた。ビニール袋に入っていたのは、買ってきたばかりのレタスがひと玉。それを高くかざして私に示し、彼女はにっこりウィンクしたのだ。なんと、トマトサラダの苦手な私のために、レタスを新たに仕入れてきて、別なサラダを作ってくれたのである。
 
帰宅後にもーりーにもその話をして驚きと喜びを分かち合い、そして今度一緒にその店に行こうと言っていたのだが、結局その後もう一度そこへ行くことは叶わなかった。私が彼の職場の社員食堂のランチを食べられないのと同様に、昼間仕事をしている彼は、平日しかやってない町の食堂でのランチを食べることなどほとんど不可能だ。記憶はあいまいだが、一緒に行かれなかったということは、その店は休日は休みだったのかもしれない・・・。その代わり、その店のすぐ近くにあった、別の小洒落たリストランテで休日にもーりーとランチをした記憶があるから、きっと、「本当はあの店に行きたかったけど、しかたがないからこの店に入ろう」ってなことになったのだろう。スペインではうっかりランチを採り忘れると、14時以降は見事に店が閉まってしまって、その後しばらく食事ができない。
 
さてさて、話は戻り・・・。その日レタスのサラダの後に出されたパエージャは、ひとり分ずつをあらかじめお皿に取り分けて供されるスタイルだった。きっと大きな鍋で作られたものなのだろう。地味な見た目だが、味はとてもよく、本当に美味しかった。そしてこのスタイルの食べ方は、もーりーから聞いていた社食のものと同じだったので、なんとなく私は一緒に同じものを食べたような気持ちになり、すっかり満たされたのだった。


2014年9月3日水曜日

育てて食べる(17):自家製バジルソースのスパゲッティ(バタートマトのせ)

 
8月終わりのある日のお昼ごはん。バジルソースのスパゲッティに、バターで炒めたトマトソースをのせていただきました。これ、ベニシアさんが「猫のしっぽ カエルの手」でやっていたのを真似しております。味が単調にならず、飽きずに食べられます。奥に写っているのはオリーブの実とアーティチョークのマリネです。
 
バジルペーストはいつもどおり自家製です。今回は松の実の代わりに無糖のアーモンドペーストを使ってます。今年は庭のバジルを虫さんがむしゃむしゃ食べてしまい、バジルもさっさと花をつけてしまって葉も固くなっているので、それらをよけて柔らかい葉だけを摘んで作りました。(摘んでいる間にも隣にはカマキリさんが控えておりましたよ・笑)
 
バジルはもうしばらく食べられると思うのですが・・・どうかな~。冬までにペーストがあともう1回くらい作れればいいな。
 
 
スパゲッティはalce neroというメーカーの全粒粉のを食べてみました。やや細めのものでして、味わいや食感も、ややお蕎麦に近いような感じに思えます。いつものパスタとはまた違った美味しさ。

全粒粉から作られたパスタを食べるのは初めてではありませんが、とあるところで拝見したのと同じものが近場のカルディで手に入ったのでお試しです。最寄のカルディにはパッケージは赤いのと黄色いのの2種類があり、今回は黄色のを買ってみました。一袋500gで300円ちょっとでした。

赤と黄色で何が違うのかな~と思ったら、どうやら使っている小麦の種類が違うようです。となると味わいも当然変わってくるでしょうから、次回はもう片方の赤いパッケージのものも買ってみようかと思います。(ラインナップとしては2種類だけじゃなくて、本当はもっといろいろあるようです。)


alce neroのウェブサイトはこちら→ http://www.alceneroshop.com/alceneroshop_com/


 

2014年9月1日月曜日

モノクロ暗室にて(8)水族館の生き物

カメ
これは水槽の前で粘って撮りました(笑)

8月30日(土)は、5月末以来、約3ヶ月ぶりにJCIIの暗室講座へ行って来ました。けっこう現像済みのネガがたまっていたのですが、そのうちの半分(4本分)のコンタクトシート作りを午前中にして、午後はそこから何枚か六切のRCペーパーに引き伸ばしプリントをしました。

どれをプリントしようか迷ったのですが、今回は6月8日に行ったサンシャイン水族館の写真にしました。というのもこれは、暗室講座の池本さやか先生にお声をかけていただき参加した撮影会でしたので。(その時のことを書いたエントリーはこちらです→ http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/06/blog-post_16.html

コンタクトシートの一部分をスキャンしたもの
(本当はあと2段あります)
 
こちらは午前中に作業したコンタクトシートの一部分です。水族館の時のものをフィルム2本分(Nikon FM10)と、6月に鎌倉へ行った時のものを2本分(Leica IIIa)作業しました。どれも36枚撮りフィルムでしたので、四つ切の印画紙を使いました。しかしわが家のスキャナーは四つ切はスキャンできないので、一部分のみスキャンしたものを掲載しております。
 
だいぶ前回から間が空いたので作業を忘れてしまっているかなと心配しましたが、そんなこともなく安心しました。
 
また、この日は受講者が3名ととても少なく、どの方とも一度ご一緒したことがあったので、のんびり和気あいあいとした雰囲気の暗室でした。
 
”インド王宮料理ガンジス”のレディースセット
(これはコンデジで撮りました・笑)
 
人数が少なかったので、お昼も3人で食べに行きました。私はこういうのは初めてだったので、とても楽しかったです。食事に行ったのは半蔵門駅4番出口のすぐ近く、ガンジスというカレー屋さんで、とても美味しいお店でした。食事の間の話題もずーっと写真の話で、なんともディープなひと時でした。
 
タカアシガニとユメカサゴ
深海魚コーナー(暗い水槽)にいたので、手ブレしてしまいました・・・
 
食事から戻るとみんなひたすら5時までプリントプリント(笑)。私は、カメ、カニ、熱帯魚、ペンギン、カワウソの5種類をプリントしました。使った印画紙の枚数は9枚。カメとカニはストレートにプリントして完成にしましたが、他の3枚は一度ストレートにプリントして様子を見てから、適宜、覆い焼きや焼き込みをしました。(この辺はいつもどおり、先生にアドバイスをいただきつつの作業です。)
 
ツノダシくん
(と、さやか先生が呼んでいた・笑)
 
今回プリントした5種類の中で、ありきたりかもしれないけれど自分的にもっとも気に入ったのは、このツノダシくんの写真です。
 
まず第一に、フィルムのマニュアルカメラでお魚を写しとめられたという感動!と、それから、魚の輪郭(主に顔の方)にそって覆い焼きをする作業の面白さに魅せられた・・・というのの、両方が合わさってのことでしょうか。ウロコの模様などを見ながら、作業中何度も、「わ~、キレイ~」と、ひとりつぶやいてしまいました。
 
そして、さやか先生のように本当に水中で撮ったりしたら、その感動はもっと何倍も大きいのだろうな~なんて思ったり。

ペンギン
 
ラスト2枚は明るい屋外にいた生き物さんの写真ですから、先の3枚とは撮影条件が全然違います。ピントを深くしてもある程度シャッタースピードが速くできるので、写し止めるのはそれほど難しくはありません。泳いでいるペンギンの写真は4枚候補があったのですが、その中でも全体がきれいに収まっているこちらをプリントしました。
 
これは、最初にストレートにプリントして様子を見た後、秒数を1割減して、その分、底辺を焼き込みました。
 
カワウソ
 
こちらのカワウソくんもペンギンさんと同じ屋外の水槽にいました。カワウソくんは10コマあり、そのうちもっと顔を大きく写せていたのもあったのですが、それではなく、表情や手の形などがよく分かり、周りの様子も写っているこちらをプリントしました。
 
これもペンギンの時と同様、ストレートに1枚焼いた後、1割減して、その分4辺を焼き込みました。ほんのコンマ何秒だけカワウソ君を明るめにして、その分背景を引き締めただけで、ストレートに焼いた時よりずっと立体感が増すのは不思議で面白かったです。
 
それに、先生に作業(覆い焼きとか焼きこみ)のあとでプリントを見てもらった時に、「おぉ~!上手に出来ましたね~!」なんて言ってもらえたりすると、いくつになってもものすごく嬉しいものなのです(笑)。
 
それでもって、今までそれほど水族館写真に興味があったわけでもないのに、タカアシガニを今度はもっときれいに撮りたいだなんて、思ったりもしてしまうのでありました。手ブレにリベンジしたいぞ~(笑)。
 
 
*モノクロの写真はすべて
Nikon FM10にNikon Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8Dの組み合わせで撮りました。
フィルムはKodak Tri-X 400です。