高加水パンは楽チンで美味しい


もーりーさんが出張で居なかった数ヶ月間は、食事の支度が楽だったってこともあり、実験的に毎週のようにパンを焼いていました。(あとはその週の分の簡単な焼き菓子とかも。)

最初のうちは普通に食パンなんかを焼いていたのですが、もっとどっしりとした食感のパンが食べたくなり、買い物に出た時に本屋へ立ち寄り、かなり真剣にパンの本を物色。美味しそうで、材料はごくシンプルなもので、そして家庭でも作りやすそうなもの・・・というのが基準。多種多様なものを作りたいって欲求はないんで、ごくごくシンプルなパンの参考になりそうなものがいいな~と。

そこでみつけたのが堀田誠さんという方の『ロティ・オランの高加水パン』という本。この「高加水」という言葉に心が引っかかりました。もしやこれは・・・と。



実は以前に、イタリアのパンの焼き方で、すご~く少ないドライイーストを使って、冷蔵庫で発酵させるパンというのを焼いたことがあったんです。たしかネット検索して出てきたレシピだったんですけど。それがかなりのお水の量でして。全然成形せず、大きく丸のまま焼くというパンでした。それでもすごく美味しくて・・・。そのことを思い出したんですね。それで、ちょっと興味を引かれまして。買って帰ってきたんです、本を。

正直、ちょっと手に入りにくい材料もありますし、それないと出来ないのぉ?というものもあったんですが、そういうのはまぁ、はしょってしまって(失礼!)、とりあえず1番簡単そうで、その日のうちに焼くところまで持っていけそうなチャバタというのを作ってみました。それが1枚目の写真。えーと、はしょったのはコントレックスを使うというのと、モルトをリキッドのものを使うという部分です。コントレックスの代わりにはもちろん普通のお水を使い、モルトは常備していた粉末のものを使いました。あぁそれから、レンガや石を焼いて蒸気を・・・っていうのも出来ないので、自分がいつもやっているやり方で、耐熱皿に熱湯を入れてオーブンに仕込ませるって方法で蒸気は立てました。

さて、と。実はその前の週に、何を血迷ったのか1日に3回もパンを焼いてしまったりして、手首が痛いよぉ・・・となっていたのですが、この高加水パンの「こねない」作り方はそんな私にとってまさに万々歳でした。何しろ水分が今までのパンの作り方より相当多いので、こねるって感じではないんですよね。なのにすご~く膨らみます。そして焼きあがったパンはもっちり、どっしり、まさに求めていた味わい!!大成功でした。本当にもう美味しくて美味しくて、野菜やハム、チーズなどを挟んでその日に2つパクパク。翌日にも2つパクパクと、4つしか焼かなかったから、あっという間になくなっちゃった。最高に美味しい。。。うっとり。


で、最初の2つを食べちゃった時点で、こりゃまた焼かないともたないな・・・と思い、今度は低温長時間発酵のものにトライ。15時間以上冷蔵庫で発酵させるので、仕込んでおけば焼くのは翌朝で良いという、ますます楽チンなタイプ。しかも第二発酵はなし。

本ではプチ・コンプレとなっていて全粒粉を混ぜるパンだったんですが、これもまた全粒粉は家にその時なかったのでパスして、代わりに買い置いていたライ麦をその分量だけ使いました。まぁ、細かく見れば粉の性質とか変わっちゃうんでしょうけれど、焼きあがったのはご覧の通り。自分的には今度も大々成功で、とっても美味しいパンが出来上がりました。

チャバタもめっちゃ美味しかったんですけど、このプチ・コンプレもどきは非常に作業が楽でして・・・その後はコレばかり焼いてしまいました。成形するのもこっちの方がわりと楽ちん。こっちは丸パンの形なので、あいだに何かを挟むというのには向かないんですが、これに自家製バター(生クリームをひたすらシェイクして作る)をつけたり、にんにくを効かせたひよこ豆のペーストをつけたりすると最高の美味しさです。


断面はこんな感じです。使った小麦粉はソレドォルだったかな?たしか。それにライ麦。両方ともカルディさんで買っておいたもの。この方法で焼くと、本当に噛みしめるたびに小麦の味がしっかりと楽しめて美味しい!

そんなんですっかり気に入ってしまって、しばらくはこのパンばかりを焼いて、いろいろな種類のスープを作ったりと、ひとり分の食事を楽しんだ秋の数ヶ月でした。興味のある方はぜひ、本を手にとって作り方を見てみてくださいね ^^ 日本のふわふわのパンよりもむしろ、どっしりとした外国のパンの食感の方が好み、という方にはすごくおすすめです。

あと、私はまだトライしていませんが、サワードゥの作り方なども出ていますよ♪ 発酵時間や温度も3パターンの方法が紹介されていたり、イーストを使う方法もあれば天然酵母の作り方もあるし、そしてチャバタの生地を老麺として使うパンの焼き方も紹介されているなど、すごく興味深くて面白い本です。少しずつ難易度の高い他の方法にもチャレンジしていきたいなぁ。出来るかな?


*私が勝手にはしょった部分は、本当は著者の方には大事なポイントであるのだろうと思いますので、レシピどおりに作った場合とこちらの投稿の内容での仕上がりは、同じではないことをご了承くださいませ。材料が手に入る方はレシピどおりに作ったほうがよいと思います。


コメント

lce2 さんの投稿…
美味しそう!
酸っぱいのは苦手なんですが、どんな味がするんでしょう?
日本のパンについてガイジンさんの感想です。おもしろいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=NmNrzcAILZc

http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=vRng-8fyQmI&feature=fvwp
ポージィ さんのコメント…
こんにちは~
再開されてからの分、少しずつ読ませていただいてます。
変わらず読み応えある記事の数々です~

パン作りって楽しそうだし手作りパンは美味しそう。
今日の記事のパンも噛むほどに味わいが出てきそうなパンですね。
私もそういうの好きだなぁ、きっと。
でも、じゃぁ自分で作ってみよう、とならないのが
Sanaeさんとの大きな違い… 楽チンと書いてあるこのパンも
面倒に思える重症のめんどくさがりです(^^;)
Sana さんの投稿…
★lce2さん、こんにちは!
興味深い動画のリンクをありがとうございます。私がずいぶん前に英語を習った時のイギリス人女性の先生も、日本のパンは柔らかすぎるものが多いので、気に入るものを探すのが大変だと言っていたのを思い出しました。専門店へ行けばあるのはたぶんこの動画の方もあの時の先生もお分かりなのでしょうが、普段の生活で買い物をするお店ではやはり形は違ってもソフトな食感のパンが多いのは私も同感です。

この2種類のパンはサワードゥではないので酸味はぜんぜんなく、味わいは普通のパンと同じです。個人的にはテネシーに居た時に好きだったパネラというお店のパンに似ていると思いました。どっしり、もっちりという感じでしょうか。
Sana さんの投稿…
★ポージィさん、こんにちは!
お読みいただきありがとうございます。パン作りは時間がかかるので、それを思うと普段はやっぱりしょっちゅうは私もしないのですが、今までの手である程度の質感になるまでひたすらこねて、時間を計りながら2回発酵させて・・・とやるのに比べると、特に冷蔵庫で長時間発酵させる作り方の方は、その手間が大幅に短縮されて楽です。水分が多いので粉を混ぜるのにも力がいりませんし、二次発酵もしないので。それに発酵は夜寝ている間に済んでしまいます(笑)。粉の力で作っている感も少しですが味わえて面白いです^^

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